当ギャラリー常設展「夢路をたどる」の作家、蛯子睦月さんに伺ったお話を元にコラムをお届け。
今回は、自由な創作活動の前に立ちはだかる、先立つものについてのお話です。
自由に創作活動するために、しっかり準備する
新しい画材を試したくても、お金がなければ手を出せないし、前から展示会をやりたいと思っていたギャラリーから声がかかっても、費用を出せないとチャンスを逃しかねない。何かをやりたいと思った時に不自由がないようにしたいと思えば、その前からしっかり貯金して、きちんと備えておくことが大切です。
誰かに借りる、誰かに出資してもらうという方法もあるでしょうが、借りたことや返すことが気になってしまうと、創作に集中できなくなったり、作品に邪念がこもってしまいかねない。伸び伸びと自分らしく創作活動をしていきたいなら、資金的な余裕も自分で捻出するようにしましょう。
お金のことが苦手でも、創作に不自由しないように
お金のことや商売のことを常に意識したい作家さんは多くないと思いますが、お金にきちんと向き合わないと、創作に不自由したり、画材や道具、参加できる展示会に制限が加わる可能性もあります。
思いついたことをパッと試す、前から注目していた新しい画材に躊躇なく手を伸ばす、創作仲間やギャラリーから声がかかった時にすっと動けるようにしておくためにも、日頃から自由に使えるお金を備えておきましょう。
いざという時に、ほんとうに助かります。
芸術や創作とお金は水と油に思えるかもしれませんが、自由な創作活動には自由なお金も必要不可欠。伸び伸びと創作するためにも、お金のことを毛嫌いせず、しっかりと向き合うようにしましょう。