当ギャラリー常設展「夢路をたどる」の作家、蛯子睦月さんに伺ったお話を元にコラムをお届け。
今回は、個展開催後の注意点、記録の重要性についてのお話です。
作品が展示されている間に記録を残そう
どの作品をどこに展示したのか、可能なら全ての作品を写真や動画として記録しておきましょう。ギャラリーのオーナーやスタッフさん、あるいは見に来てくれた友人や知人の来場者が写真や動画を撮影して送ってくれる可能性もなくはないですが、自分の活動履歴、活動記録は出来るだけ自分で残しておくようにしましょう。
自分も入れた写真を撮りたい時は、展示を手伝ってくれた仲間か、見に来てくれた家族や友人に頼んで撮ってもらうようにしましょう。
どんな個展をやったのかという記録にもなるし、作品を飾った時の客観的な印象も記録に残せます。
展示した時の印象、周りの空間に対してどう見えるかといった学びも、覚えている間にしっかりメモしておくと後々役に立ちます。
来場者へのお礼、関係各位への挨拶も大切に
会場へ足を運んでくれた方には、出来るだけ早いタイミングで感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。展示会場に連絡先や感想などを記入してもらう芳名帳を用意しておくと、その後のご挨拶がスムーズになります。知り合いでない方であっても、芳名帳から連絡できる人なのであれば、お礼のメールやハガキを送るようにした方が良いでしょう。
また、会場のオーナーやスタッフさん、開催に至るまでに協力してくれた方々にも、お礼やご挨拶は入念にしておきましょう。一人で開催できるものではないからこそ、様々な協力に対して「お陰様で」という謙虚な気持ちを忘れないようにすることが大切です。
どんな個展だったか、言語化しておこう
展示が終わってすぐでなくても良いので、ひと段落ついたら、どんな展示会、個展だったかを覚えている間に言語化しておきましょう。お礼や感謝の気持ち、素直な気持ちを綴ったレポートとして言語化したら、SNSでも発信してみると良いでしょう。
直接お礼を伝えられなかった人にも気持ちを届けられるし、今回は会場へ来られなかった人にも、会場の雰囲気などを伝えられるので、非常にオススメです。
自分で記録を残すところ、学びや想いを言語化して発信するところまでが個展。
そう思うぐらいが丁度いいです。